The value of art
世界の美術市場は7兆円を超え、日本においても市場規模は拡大が続いていると思います。
ときに億単位で取引されるアートが News に取り上げられることもありますが、なぜアートにそれだけの価値が生まれるのか疑問を持ちました。
ある方の本にこう書いてありました。
現代アートの価値を保証するものは「 アーティストの活動 」なのです。
もっと平たく言えば「 命をかけた営みとしてのアート活動 」が最初にアートの価値を保証するものになるのです。
「 なんだ、それは!? だれもが一所懸命に仕事をしているよ 」とか、「 頑張っているのはアーティストだけではない! 」と思うかもしれません。
しかし、価値を生み出しているアーティストは、その度合いが常人を遥かに超えているというのです。自分自身の信じ方、自分の賭け方は通常の人間のそれではありません。
歴史に残ったアーティスト、ゴッホの生き方を見ればわかりますが、評価の判断基準ですら通常のものを否定して自らが探して作り出しているのです。
他人がどんなに批判しても、それを正しいという。その正しさの根拠は、もはや相対的には探すことができません。ゴッホがいいというから。それだけです。
自分の人生をかけてギリギリのところを探求し、自分自身の全存在をかけて妥協せずに制作することが、まずは一つの作品をアートにするというのです。
自分もプロフェッショナルとしての自覚をもち、信念をもって仕事をしていますが、このような生き方は本当に凄いと思いますし、同じプロとして完全に負けていると思いました。
そこまでして彼らが生み出した作品に対して、人々が価値を見いだし、あれだけの値がつけられるのは納得がいきます。「 プロフェッショナルとは? 」について改めて考えさせられました。
Furihata