中山 英之 展 , and then
以前、オーナーの家を設計して頂いた中山さんの個展に行ってきました。
《2004》と名付けられたオーナーの家は中山さんの処女作であり、2004鹿島賞、第23回吉岡賞を受賞されています。
設計だけに限った話ではないと思いますが、何かをデザインするときには具体的思考と抽象的思考が必要だと思います。
具体的思考とは、今、目にしていることをしっかりと見ること、つまりそれを意識的にとらえることです。
もう一方の抽象的思考とは、見えているそのものから視界を離さないままそこから飛び立って妄想のなかで遊ぶこと、つまりメタの立場に立ってみることです。
互いに異なる振動で動き続ける具体的思考と抽象的思考とが、ぴったりとシンクロした瞬間に新しいデザインは生まれるのだと思います。
ヘアデザインを考える上でも、今回の個展で新しいスパイスを頂けた気がしました。
ありがとうございました。
Y.Furihata